3月24日から関西に来ています。私たちが寒気をつれて来たのか2、3日肌寒かったのですが、願いが通じて桜も開花し春らしい陽気になってきました。ちらほら桜が咲くいなか道を通り、昨年も訪れた丹波立杭焼に行ってきました。
まずは、丹波伝統工芸公園・立杭陶の郷を訪れました。ここには窯元横丁があり、53軒の窯元さんごとに作品が並べられていて購入できます。窯元さんに訪ねる前に来ると参考になりとても良い施設です(入園料200円)。 それから、立杭陶の郷で気になったスリップウェアの器を制作されている丹窓窯さんに。
スリップウェアとは半乾きの化粧土の上に、「スリップ」と呼ばれる泥状の化粧土を細く流したり、引っかいたりして模様をつける伝統的な技が施された器です。和とも洋とも調和してくれる存在感のあるスリップウェアの器が好きです。
江戸時代から代々作り続けてこられた丹窓窯さんの先先代の市野丹窓さんは日本の民藝運動を牽引した柳宗悦氏や濱田庄司氏と親交があったそうです。そして、息子の茂良さんはイギリス人の陶芸家バーナードリーチ氏のもとで2年間修行をされ、スリップウェアの技術を習得して妻の茂子さんとともに作陶されてこられましたが、5年前に亡くなられ、今は茂子さんが作り続けておられます。シックで味わいのある丹窓窯さんのスリップウェアの器をどうぞお手に取ってご覧くださいね。
昨年に引き続き、しのぎ模様がすてきな源右衛門窯さんを訪ねました。今、在庫が少ないとのことで昨年人気のあったマグカップ・ワインカップ・湯のみなどを注文してきました。作品は5月末頃PANAPANAに並ぶ予定です。
最後にこちらも昨年からお世話になっている丹山窯さんへ。
淡い桜色の器はあたたかみがあります。また、サイズやカタチがとてもよいので出番が多くなりそうです。
こちらは透明感のある空色がすてきな器たちです。和え物やおひたしをちょこっと置くだけで料理屋さん気分。お料理が楽しくなります。
丹山窯さんと丹窓窯さんの器は夏期営業開始の4月23日(土)に並びますので、どうぞお楽しみに。